★タイムマシンに乗って・・・
もし、タイムマシンがあったら、24年前の世界にタイムスリップしたい。
前回書いた仕事上の重大なミスで、新潟営業所に飛ばされた頃に。
当時の私は、本当に使えない社員だった。
というのも、前任地の大宮営業所では経理担当だった為、
企画や営業の経験が皆無だったからです。
旅行会社の社員なのに企画書1枚、チラシ1枚も作ったことがありません。
「先輩!(私のこと)こんなこともご存じないんですか!」
恥ずかしながら、2つ下の後輩に頭を下げ、旅行業務のイロハを叩きこまれました。
地方の営業所は所員数が少ないので、1人何役も仕事をこなせばならないのです。
企画、営業はもちろん、電話受付、クレーム処理、同業他社とのお付き合いや業界の会合の出席、カウンターや添乗員業務etc...
ツアー中に亡くなられたお客様のご遺族対応は、
さすがに当時の20代の私ではキツかったですね。
突然の訃報に戸惑い、悲しみを通り越し怒りをぶっけられたり・・・
でも、後輩君は、動揺せず冷静に対応しているのです。
そんな彼には、「役に立たない先輩」の面倒をみる時間はありません。
「んもう!そんなんじゃ、チラシの締切に間に合いませんよ!
ボクがやりますから、先輩はお客様にチケット届けて下さい!ここに社有車の鍵置いておきますから!」
「ごめんな~俺、車の免許持っていないんだよ~」と私。
「マジですか!!!」
口をあんぐりさせつつ「捨て犬」を憐れむような後輩君の視線。
今でもしっかり目に焼き付いています。
「自分を変えたい!」
私は思いました。だからこそ、「自己啓発本」「成功本」を読み漁りました。
しかし、完読の充足感のみで「行動」など全くおこさない駄目な私。
そんな当時の私に知らせたいのです。タイムマシンがあれば・・・
「君は、これからとんでもない試練が待っている!
そして
「それと同じくらい、イヤ、それ以上のとんでもない楽しいことが待っている!!!」
と。