【第28話】週末だけの駄菓子屋でサラリーマン時代の月収40万円以上稼ぐ方法?
■「好きなこと」を「換金」する方法とは?
好きで始めた駄菓子屋。サラリーマン時代の月収以上稼いでいた時期があります。
しかも「月4回の週末」だけで。
店舗なし、資金なし、スタッフなし!
開店当初、1日の売上がたったの20円だった
単価10円程度の駄菓子屋が
なぜ?どうして?
結論から言えば、「モノ」ではなく「コト」を売ったからです。
ボランティアで始めたはずの駄菓子屋が
週末に出店すると約10万円以上の収益があがるようになったのです。
それが月4回だから40万円達成!
まさに目からウロコでした。
さて、あなたならどうしますか?
■駄菓子という「モノ」でなく「体験」を売る
仮に、10円の駄菓子で10万円売り上げるには、
1万個の駄菓子を売らねばなりません。
そこで私は、旅に出ました。
過去の自分と出会う旅に...
目を閉じて、小学生時代のココロの眼で当時の駄菓子屋はどう映っていたのか?
を感じとってみたのです。
小学校生のころ、毎日のように近所の駄菓子に通っていた自分の姿が見えます。
100円玉を握りしめて駄菓子屋に走る私。
店のおばあちゃんに10円玉に両替してもらうと
外に立てかけてある「縦長の箱型ゲーム機」と格闘しています。
10円玉をゲーム機に投入し左右のレバーをはじいて、
「当り」のポケットに見事10円玉をゴールインさせれば
景品(駄菓子100円分買える商品券)がもらえるという単純なゲームです。
しかし、ゴールに至るまでには、様々な「はずれ」のポケットが仕組まれていて
なかなか難しい。そんなゲームに、ついつい熱狂してしまうんですよね。
気が付いたら、自宅を5往復もして500円以上散財してしまい「戦利品」ゼロのこともありましたっけ(笑)
その時、ふと思ったんです。
私は、駄菓子を買いに行ってるのではない。
「わくわくするようなり熱い体験」を買っていたんじゃないか?と
もし、ゲームなどしないで、1個10円の駄菓子を500円分買えば50個もお菓子が手に入るわけです。しかし、500円もかけたのに駄菓子1個も手にしていない自分。
不満感満載かと思いきやそうではない。
「明日こそ取り返してやろう!」と、どんどんお金を投じてしまうわけですよ。
その駄菓子屋さんにとって「10円ゲーム機」は、
最強の「自動リピーター化装置」だったのですね(苦笑)
「駄菓子」という「モノ」を売るのではなく「体験」という「コト」を売ったわけです。
■私はどんな「体験」を売ったのか?
そこで、私はどんな「体験」を売ったのか?
「ダーツゲーム 1回100円!」
「当たった数だけ駄菓子がもらえるよ!」
という「仕掛け」を実践してみました。
そうしたら、たちまち行列が出来たんですよ!!!
で、月に40万円以上稼げるようになったというわけです。
(すんなりというわけではありませんでしたが。詳細は別の機会に書きます)
こういうふうに書くと「金の亡者」と思われそうなので弁解しておきますが、
最初からお金を稼ごうとは思いもしませんでした。
本来の目的は、展示している自分の描いたイラストを見て欲しい!
その「撒き餌」(失礼な表現で恐縮です)として
「昭和レトロを出前する」というコンセプトで「移動駄菓子屋」の活動を始めました。
そして、ローカル線の風景画もついでに観て頂くという作戦で始めたことだったのです。
ただ、せめて、駄菓子の仕入れ原価の1万円分は回収したかった。
当時、サラリーマンであった私のおこずかいは3万円。
ランチは外食でしたから、それだけで2万円はかかる訳です。
夜は飲み会や業者さんよもお付き合いもあるし、
駄菓子の1万円の出費は死活問題です。
なので、売れない数か月はお昼代わりの駄菓子で食いつないでいた程でした。
「ふ菓子」「ベビースターラーメン」「チロルチョコレート」では仕事に力が入りません。
なんとかしよう!と、自分の身銭を切った活動だったからこそ、出てきた知恵でした。
というわけで、今回のポイントは2つあります。
①「駄菓子」という「モノ」を売るのではなく「体験」という「コト」を売る。
②さらに自分の身銭を切って汗と知恵を出せば好きなことを「換金」できる
ということでしょうか?
ビジネスで大切なことは「駄菓子屋で教わった」
なんてタイトルの本も書けそうな気がします(笑)