「余命4年」私の人生

明日やろうはバカやろう!

【第24話】ホームレスへの道・・・でも、ブレない軸がある!

貯金通帳残高3326円。ついにこの時が来た。

1月24日、生活費が枯渇した日。

 

明日からどう生きていけば良いのか?・・・ホームレスしかないかぁ・・・

娘は来月から東京の大学を受験する。その交通費すら用立てられません。

 

観光業をフリーランスで営んできた私。

コロナ禍で昨年の6月以降無収入だった為、貯金を崩しながら今日まで食いつないできた。2度目の緊急事態宣言が出された現在、観光業の見通しは暗い状況です。

 

そこで、異業種への転換を含めたオンライン化を検討。ネットビジネスに遅ればせながら参入する決心をします。(前号まではその経緯を書きました)

 

私の専門分野、興味、関心など「37項目」を書き出し、それぞれを深堀しつつ新事業へのコンセプトメイキングに取り、この1ヶ月は、正月も勉強に励み5万円もするネットビジネスの教材やYouTubeの動画を100本以上視聴しました。

 

その結果、ネットビジネス(特にコンテンツマーケティング)の手法やマネタイズについて短期集中で学ぶことが出来ました。

 

コンセプトが決定次第、それに合致したキーワードを含む記事(読者にとって有益なもの)を、ひたすら100記事以上と投稿しGoogle検索で上位を狙うことに集中する段階まで漕ぎ着きました。

 

しかし、当座の生活費が担保されてのことです。人生最大の危機。幸か不幸かこれまでの人生でここまでお金に困ったことが無い為、どう対処すればら良いのかわからないまま、この日を迎えてしまいました。

 

コンテンツマーケティングに集中出来たのも、お金の悩みに正面から向き合うことから「現実逃避したかった」とも言えます。

 

そんな困窮極まりない状況下だからこそ「コンテンツマーケティング」は、今の私に必要なツールであり、暗く長いトンネルの出口に差し込む唯一の希望の光でもあります。

これは、私のブレない軸です!

 

(とにかく、妻にこの現状を伝えよう!)

と、私は、ATMで最後の3000円を引出しました。

 

自宅でこたつに入りながら話し合うのは、あまりにもせつないので、なけなしの金

をはたいて妻に「ステーキ宮」でランチをごちそうしながら話を聞いてもらうことにしました。

 

「・・・というわけで、もう貯金は底についてしまったわけで・・・」

カミサンは全く動じず、2000円もする(ドリンクバーもつけたから2210円)もくもく

豪快にステーキをほうばっています。

 

「なので、今月から家にお金は入れられないわけで・・」

 

私は、その店で一番リーズナブルな「ハンバーグステーキ(790円)」 を突っつきながら続けました。

 

「で?」

ジロリと睨むカミサン。

 

(・・・・・・)…

へビに睨まれた蛙のように、私は恐る恐る、努めて冷静にゆっくりと語りかけました。

 

「ね、ネットビジネスを始めようとおもう・・・」

 

「やめときな!」

 

「なんで?]

 

「怪しいべ?つまるところ『ねずみ講』だべ?」

 

江戸っ子のくせに山形弁で返すカミさん。(不信感たらたらのサインです)

 

「あのね、それは『ネットワークビジネス』のことだよね?」

オレが、やろうとしてるのは『ネットビジネス』なんだけど・・・」

 

「ああ、WEBね。賛成 ! 」

 

「えっ?いいの?でも生活費はどうしょう?」

 

ものわかりが良すぎる妻が逆に不気味に思えます。

 

「そんでもって、どのくらいの期間でお金が生まれるの?」

 

「6ヶ月・・・いや3ヶ月時間があれば・・・」と私。

 

「よっしや!わかった!」

 

「3ヶ月待つわ!そのかわり徹底的にそのネットワーク

じゃないネットビジネスとやらをモノにしてちょうだいよ!」

 

(えっ!お金は?)

 

「こんなこともあろうかと思い、130万、あんた名義で貯金してたんだよ!」

 

「・・・・・・」

 

(もう、がんばるしかありません!)

 

妻よ!ありがとう!!!